ネガティブSEO(Negative SEO)とは?種類や対策方法、逆SEOとの違いを詳しく解説
ネガティブSEO(Negative SEO)とは?種類や対策方法、逆SEOとの違いを詳しく解説

競合企業の検索順位を下げようとするSEOテクニック「ネガティブSEO」という言葉を聞いたことはありますか? この記事では、ネガティブSEOの種類や対策方法、よく間違われる「逆SEO」との違いについて詳しく解説していきます。
目次
ネガティブSEO(Negative SEO)とは
ネガティブSEO(Negative SEO)とは、他人のサイトに悪意をもって、悪影響を与えるSEO技術のことです。
ネガティブSEOは、GoogleやYahoo!、Safariなどの検索エンジンのアルゴリズムに違反する行為ですが、他人のサイトの検索順位を意図的に下げることができるため、サイトへのトラフィックを減少させたり、ECサイトなどであれば、直接的に売上を減少させることもできてしまうSEO技術です。
ネガティブSEO(Negative SEO)の種類とそれぞれの対策
ネガティブSEOには、「サイトハッキング」「コンテンツスクラップ」「リンクスパム」「クレームレポート」などの手法があります。
ここからは、それぞれの手法と対策を詳しく解説していきます。
サイトハッキング
サイトハッキングとは、他人のサイトに不正にアクセスし、サイトのコンテンツや構造を変更することです。
これは、サイトの機密情報を盗む目的やネガティブSEOのため、またはサイトを改ざんするために行われます。
サイトハッキングは、サイトのランキングを下げるだけでなく、サイトの信頼性やブランドイメージを損なうことがあります。
また、サイトハッキングは法律に違反する行為であるため、被害を受けたサイトオーナーは警察や弁護士などに頼ることが必要です。
サイトハッキングを防ぐためには、次のような対策をとることが有効です。
<サイトハッキングへの対策>
・ソフトウェアのセキュリティをアップデートし維持する
・強力なパスワードの使用
・不要なプラグインやアプリケーションを削除する
・2要素認証(2FA)の設定
・ファイアウォールの設置
・バックアップを取る、及び定期的に確認する
・適切なアクセス制御
サイトハッキングは、完璧に防ぐことは難しいため、様々な対策を取り入れることで、サイトハッキングの危険性を軽減することがとても重要です。
コンテンツスクラップ
コンテンツスクラップとは、他人のサイトからコンテンツをコピーし、自分のサイトに掲載することです。
この手法は、GoogleやYahoo!、Safariなどの検索エンジンに違反する行為ですが、コンテンツスクラップによって、オリジナルのコンテンツ制作者やオリジナルサイトの権利が侵害されることがあります。
また、検索エンジンは、重複したコンテンツに対して、ランクを下げる処置を取るため、自分のサイトに対して、コピーガードをかけることや、定期的にスキャンすることが必要です。
リンクスパム
リンクスパムは、不適切なリンクを大量に投稿することで、サイトのランキングを上げようとするSEO手法です。
この手法は、GoogleやYahoo!、Safariなどの検索エンジンが重要指標とする被リンクの数や品質に悪影響を与えるため、結果として意図的に、他社のサイト順位を下げることができてしまいます。
リンクスパムには次のような種類があります。
<リンクスパムの種類>
・不適切なサイトに対してのリンク投稿
・コメントスパム
・不適切なフォーラム投稿
また、リンクスパムを防ぐためには、次のような対策をとることが有効です。
<リンクスパムへの対策>
・リンク監視
・スパムフィルタリング
・Disavow toolを使用し不適切なリンクを取り除く
クレームレポート
クレームレポートは、検索エンジンに対して不適切なサイトや不正なSEO手法を報告することを指します。
この手法は、GoogleやYahoo!、Safariなどの検索エンジンが用意しているクレームフォームに対して、クレームを送信することで、その検索エンジンが対象のサイトを検証し、検索順位を変動させるという手法です。
検索エンジンが用意しているクレームフォームは、本来悪意のあるサイトや詐欺サイトを報告したりするのに使われるものですが、悪意を持って、他人のサイトを攻撃するSEO技術としても活用されてしまっているのが現状です。
ネガティブSEOと逆SEOの違い
ネガティブSEOとよく間違われるものに逆SEO(Reverse SEO)というものがあります。
ここからは、ネガティブSEOと逆SEOの違いを詳しく紹介します。
まず、ネガティブSEOは、他人のサイトに悪意をもって悪影響を与えるSEO技術のことです。
ネガティブSEOは、サイトハッキングやコンテンツスクラップ、リンクスパム、クレームレポートなどのSEOテクニックです。
一方、逆SEOは、他人が自分のサイトに悪意をもって悪影響を与えるのを防ぐためのSEO技術のことです。
つまり、逆SEOは、ネガティブSEOの防御策のことを指します。
逆SEOには、自分のサイトをハッキングから保護するために、最新のセキュリティプラグインやパスワードポリシーを適用したり、自分のサイトに掲載されたコンテンツを定期的にスキャンして、不正なコピーが存在するか確認したりすることです。
ネガティブSEOへの対策
最後は、ネガティブSEOの対策を4つ紹介します。
①サイトのセキュリティを強化する
サイトをハッキングから保護するために、最新のセキュリティプラグインやパスワードポリシーを適用しましょう。
②コンテンツを監視する
コンテンツスクラップに対して、自分のサイトに掲載されたコンテンツを定期的にスキャンし、不正なコピーが存在するか確認しましょう。
③リンク監視する
不正なリンクスパムに対して、自分のサイトへのインバウンドリンクを定期的にスキャンし、不適切なリンクを削除しましょう。
④モニタリングをする
検索エンジンランキングやトラフィックの変化を監視し、不審な変化があった場合は早急に対応しましょう。
まとめ
ここまでご覧いただいたように、ネガティブSEOは、GoogleやYahoo!、Safariなどの検索エンジンが違反行為として定めているものですが、万が一、自社のサイトや自分のサイトがネガティブSEOによって、検索順位を下げられたりしている場合は、逆SEOなどの対策を取る必要があります。
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廣瀬 義憲
DOC株式会社 代表取締役社長 兼 omuuu編集長
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