マーケティング用語「ペルソナ」とは？意味や作成方法、活用方法、注意点などをわかりやすく説明
マーケティング用語「ペルソナ」とは？意味や作成方法、活用方法、注意点などをわかりやすく説明
マーケティングに携わる人であれば、多くの人が「ペルソナ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか？ 初めてマーケターとして仕事を始めた人なら、いきなり上司に「このペルソナを作成しておいて」と言われて困ったことがあるのではないでしょうか？ BtoBマーケティングやBtoCマーケティングで、当たり前のように使われる「ペルソナ」という言葉を、実は正しく理解している人は少ないのではないでしょうか？ この記事では、マーケティング用語として使われるペルソナの意味やペルソナを設定するメリット、活用事例、作成方法や作成時の注意点をわかりやすく紹介していきます。
目次
ペルソナとは
ペルソナとは、ターゲットとなる顧客層の具体的な人物像をイメージしたものです。
それぞれの属性やニーズ、行動パターンなどを把握し、プロモーションや広告などの戦略を立てる際の参考として使用します。
例えば、年齢や職業、趣味などを考慮して、「30代の女性、社会人、スポーツ好き」などと具体的に定義することができます。
ペルソナを設定するメリット
企業のマーケティング活動において「ペルソナを設定することが大切」とよく言われますが、ペルソナを設定することでどのようなメリットがあるのでしょうか？
ここからは、ペルソナを設定するメリットを3つ紹介します。
①ターゲット顧客に合った戦略を立てることができる
ペルソナを作成することで、ターゲット顧客の具体的な人物像を把握できるため、それに合った戦略を具体的に立てることができます。
②顧客ニーズを正しく把握できる
ペルソナを作成することで、ターゲット顧客のニーズを把握できるため、商品やサービスの開発、販売方法、PR方法などに役立てることができます。
③ブランドイメージを確立するのに役立てることができる
ペルソナを作成することで、ターゲット顧客を詳細に把握できるため、ターゲット顧客に合ったブランドイメージを確立することもできます。
ペルソナの活用方法
企業は、ペルソナをどのように活用しているのでしょうか？
ここからは、ペルソナの活用方法を5つ紹介します。
①商品の開発や販売に活用
例えば、スポーツ用品の販売会社が、「30代後半の女性、会社員、週末はよくスポーツをする」というペルソナを作成した場合、それに合わせた商品の開発や販売を行うことができます。
②広告やプロモーションに活用
例えば、「60代の男性、会社経営者、高級車好き」というペルソナを作成した場合、それに合わせた広告手法の選定、プロモーション方法をとることができます。
③顧客サポートに活用
例えば、「20代の女性、大学生、ファッションに興味がある」というペルソナを作成した場合、それに合わせ、20代の女子大学生がよく使うアプリを活用した顧客サポートを行ったりすることができます。
④ブランド戦略に活用
例えば、「40代の男性、経営者、スイートスナック好き」というペルソナを作成した場合、それに合わせたブランド戦略を立てることができます。
⑤新規顧客獲得に活用
例えば、「30代の女性、社会人、ビジネススーツ好き」というペルソナを作成した場合、それに合わせた新規顧客獲得に努力することができます。
ペルソナの作成方法
ペルソナの意味や活用方法を理解した上で、ここからは実際にペルソナを作成する方法について紹介します。
一般的には、下記の7つのステップでペルソナを作成します。
ステップ①顧客リサーチを行う
顧客に関する情報を収集し、ターゲットとなる顧客層を特定します。
ステップ②顧客属性を分析する
顧客の年齢、性別、職業、収入、趣味などの属性を分析します。
ステップ③顧客ニーズを把握する
顧客が求めるもの、望むもの、必要とするものを把握します。
ステップ④顧客行動パターンを調べる
顧客の購入や消費の時間帯、場所、購入履歴などを調べます。
ステップ⑤ペルソナを定義する
上記の情報をもとに、具体的な人物像を定義します。
ステップ⑥ペルソナを可視化する
ペルソナをイメージしやすい形にするため、イラストや写真などで可視化します。
ステップ⑦ペルソナを使ってマーケティング戦略を立てる
ペルソナをもとに、広告やプロモーションなどの戦略を立てます。
ペルソナを設定する際の注意点
ペルソナを設定する際には、気をつけなければいけない注意点があります。
ここでは、5つの注意点を紹介します。
①実際の顧客データを基にする
ペルソナを作成する際は、実際の顧客データをもとに作成することが重要です。
予想や想像に基づいたペルソナは、実際の顧客ニーズに合わない可能性があります。
②複数のペルソナを作成する
顧客層は多様であるため、複数のペルソナを作成し、ターゲットとする顧客層を細分化することが望ましいです。
③時間軸を考慮する
顧客ニーズや行動パターンは時間の経過とともに変化します。
ペルソナを作成する際は、時間軸を考慮し、定期的に更新しましょう。
④目標設定をする
ペルソナを作成した後には、それに基づいた目標を設定し、その目標に向けてアクションを起こすことが重要です。
⑤特定の人種や性別などの差別的な要素は使用しない
ペルソナを作成する際には、差別的な要素を使用しないように注意しましょう。
差別的な要素を使用することは、法律で禁止されている場合があるだけでなく、顧客に対して不適切なメッセージを伝えてしまう可能性もあります。
廣瀬 義憲
DOC株式会社 代表取締役社長 兼 omuuu編集長
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