PESOモデル(ペソモデル)とは?意味や定義、トリプルメディアとの違い・関係性、具体例を紹介
PESOモデル(ペソモデル)とは?意味や定義、トリプルメディアとの違い・関係性、具体例を紹介

デジタルマーケティングやオンライン広告の担当者なら誰しも一度は、「トリプルメディア(Triple Media)」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?その進化系とも言われる新たなマーケティング手法が「PESOモデル(ペソモデル)」です。 まだまだ、PESOモデル(ペソモデル)という言葉自体を聴いたことも多くはないのではないでしょうか?本記事では、トリプルメディア(Triple Media)の進化系マーケティング手法の「PESOモデル(ペソモデル)」についてわかりやすく紹介します。
目次
PESOモデル(ペソモデル)とは
まずは、PESOモデル(ペソモデル)の基本的な意味や定義、トリプルメディア(Triple Media)との違いや関係性について紹介します。
PESOモデルの意味・定義
PESOモデル(ペソモデル)とは、「オウンドメディア(Owned Media)」「アーンドメディア(Earned Media)」「ペイドメディア(Paid Media)」のトリプルメディア(Triple Media)に、シェアードメディア(Shared Media)が新たに加わった4つのメディアのに分類したものです。
PESOモデル(ペソモデル)
・P:ペイドメディア(Paid Media)
・E:アーンドメディア(Earned Media)
・S:シェアードメディア(Shared Media)
・O:オウンドメディア(Owned Media)
PESOモデルのそれぞれのメディアについては、後ほど詳しく紹介します。
トリプルメディアとの違いや関係性
PESOモデルとトリプルメディアの違いは、シェアードメディアが含まれているか否かという点です。そして、シェアードメディアの登場により、トリプルメディアの中のアーンドメディアが細分化されました。
また、トリプルメディアは、それぞれの「ペイド(Paid)」「オウンド(Owned)」「アーンド(Earned)」の頭文字に「メディア(Media)」という単語をつけて、POEM(ポエム)と呼ぶこともあります。
トリプルメディア(Triple Media / POEM)
・P:ペイドメディア(Paid Media)
・O:オウンドメディア(Owned Media)
・E:アーンドメディア(Earned Media)
PESOモデル(ペソモデル)
・P:ペイドメディア(Paid Media)
・E:アーンドメディア(Earned Media)
・O:オウンドメディア(Owned Media)
+S:シェアードメディア(Shared Media)
また、このPESOモデルの起源は、アメリカのピッツバーグで1923年に創業され、現在は、ニューヨークに本社を構えるグローバルPR会社のKetchum社の2010年当時役員であったDon Bartholomew氏が発表した記事の中でこのPESOによる4つの分類が紹介されたというのが有力な起源の1つです。
トリプルメディアに関してもっと知りたい方は、下記の記事をご参照ください。
『トリプルメディアとは?3種類のメディアの定義や特徴、関係性、活用事例を紹介』
※インナーリンク
トリプルメディア(POEM)からPESOモデルに変わった理由
なぜ、近年では、従来のメディアモデルであったトリプルメディア(POEM)からシェアードメディアが新たに加わり、PESOモデルに変化したのでしょうか?
その理由は、従来のメディアの在り方や人々がメディアに出会うまでのきっかけが変化したことが大きな要因です。
LINEやFacebook、TwitterやInstagramなどの新たなSNSメディアの登場により、これまでのメディアの立ち位置が変化しました。さらに、人々がメディアに出会う方法もこれまでであれば、GoogleやSafariなどの検索エンジンで上位に表示される記事やメディアにアクセスするというのが一般的でしたが、現在では、友人や同僚、家族からSNSでの共有(シェア)によって新しい記事やメディアに出会うことも多くなりました。
そのため、トリプルメディアの概念だけでは、現代のメディアを活用したマーケティングを考える上で、不十分になり、新たなPESOモデルというメディアモデルが誕生しました。
ペイドメディア(Paid Media)とは
ペイドメディアの意味や定義、特徴、具体例を紹介します。

ペイドメディアの意味・定義
ペイドメディア(Paid Media)とは、企業や個人がお金を支払って情報を発信するメディアのことです。
一般的には、メディア広告やデジタル広告、オンライン広告などとも呼ばれることがあります。
ペイドメディアの特徴
ペイドメディアの活用方法は、「顕在顧客の獲得」や「ブランド認知拡大」のために活用されることが多いです。
また、ペイドメディアの活用は、一般消費者(toC)向けの活用も企業・法人(toB)向けの活用も可能です。
一般消費者(toC)向けの活用方法
・アプリユーザーの獲得
・商品や製品のEC購入
・転職者のサービス登録
など
企業・法人(toB)向けの活用方法
・お問合せの獲得
・ホワイトペーパーのダウンロード
・トライアルプランの利用
など
ペイドメディアの具体例
・オンライン新聞広告
・オンライン雑誌広告
・リスティング広告
・純広告
・ネイティブ広告
・バナー広告
・SNS広告
・Youtube広告
など
ペイド(paid)=「有料の」「支払う」
アーンドメディア(Earned Media)とは
アーンドメディアの意味や定義、特徴、具体例を紹介します。

アーンドメディアの意味・定義
アーンドメディアとは、PRや広報、パブリシティ活動などのPRを発信し、相互理解を獲得するメディアです。従来のトリプルメディアの概念の中では、SNSも含んでいましたが、PESOモデルでは主に、企業からの発信が中心になっています。
アーンドメディアの特徴
アーンドメディアの活用方法は、主に「企業や商品・サービスのブランディング構築」のために活用されることが多いです。
アーンド(earned)とは、「稼ぐ」「獲得する」という意味がありますが、アーンドメディアは、中長期的にコツコツとブランディングをしていく必要があります。
アーンド(earned) = 「信頼を獲得する」
アーンドメディアの具体例
・プレスリリース(WEBメディアや新聞・雑誌、テレビなど)
・口コミサイト(評価・レビュー・ランキング)
・インフルエンサーのブログでの紹介
など
シェアードメディア(Shared Media)とは
シェアードメディアの意味や定義、特徴、具体例を紹介します。

シェアードメディアの意味・定義
シェアードメディアとは、TwitterやFacebook、Instagramなどのシェア機能があり、ユーザー同士が情報をシェアすることで、情報の拡散ができるSNSなどのメディアのことです。
シェアードメディアの特徴
シェアードメディアは、ユーザーや利用者がSNSなどで発信・投稿する情報が中心となるため、ユーザーや利用者のリアルな意見が反映されます。また、その投稿に「いいね」や「Like」「コメント」などが寄せられることもあるため、ユーザーや利用者のリアルな反応が見えるのも特徴です。
ただ、デメリットとして、ユーザーや利用者がSNSなどで発信する情報には、企業の意図が反映されないことも多く、意図と全く異なる内容が発信されてしまうこともあります。
シェアード(shared) = 「共有する」
シェアードメディアの具体例
・Twitter
・Facebook
・Instagram
・LinkedIn
・TikTok
など
オウンドメディア(Owned Media)とは
オウンドメディアの意味や定義、特徴、具体例を紹介します。

オウンドメディアの意味・定義
オウンドメディアとは、自社で所有するWebサイトやブログなどのメディアのことです。
オウンドメディアの特徴
オウンドメディアの活用方法は、「顕在顧客の獲得」「潜在顧客の獲得」「休眠顧客の掘り起こし」「ブランド認知拡大」などさまざまな活用方法があります。
また、オウンドメディアは、コンテンツを増やせば増やす分だけ、中長期的に運用することで自社の資産になります。
オウンド(owned) = 「所有する」
オウンドメディアの具体例
・コーポレートサイト
・製品、サービスサイト
・キャンペーンサイト
・ブログサイト
など
まとめ
PESOモデル(ペソモデル)とは、「オウンドメディア(Owned Media)」「アーンドメディア(Earned Media)」「ペイドメディア(Paid Media)」のトリプルメディア(Triple Media)に、シェアードメディア(Shared Media)が新たに加わった4つのメディアのに分類したものです。
PESOモデル(ペソモデル)
・P:ペイドメディア(Paid Media) = 有料のメディア(デジタル広告など)
・E:アーンドメディア(Earned Media) = 信頼を獲得するメディア(プレスリリースなど)
・S:シェアードメディア(Shared Media) = 情報共有するメディア(SNSなど)
・O:オウンドメディア(Owned Media) = 自社で所有するメディア(ブログサイトなど)

廣瀬 義憲
DOC株式会社 代表取締役社長 兼 omuuu編集長
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